耐油・耐水
耐油・耐水紙は、液体の浸透に対する抵抗性を持たせた
素材です。
耐油紙は油脂の浸透を防止または遅延させる特性を持ち、
揚げ物など油分の多い食品や、工業部品の包装などに
使用されます。
一方、耐水紙は水の浸透に対する抵抗性があり、
濡れても強度を保持する特性を持つため、屋外掲示物や
冷蔵・冷凍食品包装、メニュー表などに使用されます。
素材です。
耐油紙は油脂の浸透を防止または遅延させる特性を持ち、
揚げ物など油分の多い食品や、工業部品の包装などに
使用されます。
一方、耐水紙は水の浸透に対する抵抗性があり、
濡れても強度を保持する特性を持つため、屋外掲示物や
冷蔵・冷凍食品包装、メニュー表などに使用されます。
耐油紙
特徴
紙は本来多孔質のため、液体の浸透に対する抵抗は小さいですが、
紙層または紙表面に耐油性を付与することで、油を浸透しにくく
することができます。
包装資材やパッケージとしての用途が多く、包装形態、内容物、
包装目的などによって、複数の機能をあわせ持つ商材が
使われることもあります。
たとえば、耐油性を付与しつつ通気性を確保することで、
水蒸気を通すため、ホットスナックのクリスピー性を
保つことができます。
紙に耐油性を付与するには
- 01紙の細孔を減少させる
- 以下のような方法で紙にある隙間を埋めることで、耐油性を付与することができます。
- 原紙を硫酸溶液で処理し、繊維を一部膨潤、可溶化して結着する方法(例:パーチメント紙)
- パルプ原料を高度に叩解し、抄紙後に強いスーパーカレンダー処理を施す方法(例:グラシン紙)
- フィルム形成能の高い樹脂、パラフィンなどを塗工または含浸する方法(例:パラフィン紙)
- 02紙に撥油性を付与する
- フッ素樹脂などを内添、塗工、含浸することで、紙の各特性を維持し撥油性を付与します。
有機フッ素化合物(PFAS)等による環境や人体への影響が懸念されることから、非フッ素系の薬品を使用した商品への切替えが進んでいます。
- 03紙表面への耐油加工
- ラミネーションなどにより、紙表面に高分子フィルムなどの層を形成し、耐油性だけでなく、防湿性やガスバリア性、保香性、ヒートシール性などの機能を付与することができます。
- 活用シーン
- 揚げ物、ファストフード、乳製品など油分を多く含んだ食品の包装資材
- レンジやオーブンを使用する時の台紙
- 金属部品、工具類の包装資材
- 脱酸素剤、乾燥剤などの包装資材
耐水紙
特徴
紙は主にセルロース繊維が水素結合などによって結ばれた
シート状集合体であり、水に濡れると結合が離れてしまいます。
水に濡れた時の強度低下を抑える方法として、
抄造段階でサイズ剤を添加することで、水を浸透させにくくする方法や、
湿潤紙力剤によって濡れても繊維の結合を壊れにくくする方法などが
あります。
紙に耐水性を付与するには
- 01水に濡れにくくする
- サイジングにより紙に疎水性を付与する方法です。
- 02湿潤時の繊維間結合を壊れにくくする
- 湿潤紙力剤を内添することで、繊維間結合を保護・強化し、水に濡れた時の強度を維持する方法です。
- 03表面にバリア層を形成する
- 合成樹脂フィルムのラミネートや、表面コーティング等の方法で、紙の表面に水が触れにくくする方法です。
撥水紙
水をはじく性質を持つ紙を撥水紙といいます。
撥水性は紙の表面に関わる紙質であり、撥水剤を付与することで紙の表面張力を低下させ、撥水性を持たせています。
撥水剤は繊維の隙間を埋めないため、適度に水蒸気を透過します。
一方で、大量の水に触れたり水との接触時間が長い、水圧が高い場合は弾ききれずに浸透する場合があります。
撥水剤は繊維の隙間を埋めないため、適度に水蒸気を透過します。
一方で、大量の水に触れたり水との接触時間が長い、水圧が高い場合は弾ききれずに浸透する場合があります。
合成紙
合成樹脂素材から作られたシート状のもののうち、外観が紙に似ており、紙の特性を備えたものを合成紙と呼んでいます。
水に濡れても膨張や収縮が起こりにくいため、高い寸法安定性を有しています。
水に濡れても膨張や収縮が起こりにくいため、高い寸法安定性を有しています。
- 活用シーン
- 選挙ポスターなどの高い耐水性を求められる掲示物
- 飲食店のメニュー表
- 冷蔵・冷凍食品の包装資材
- 地図、アウトドア用品
- 店頭POP、ラベル、タグ等